闇の向こう側で~あなたの光を~




海「美海…っ、ダメだよっ」

陸「僕たちは大丈夫…だから…」





立ち上がってドアに向かう私に必死で訴える海。

強がってる陸。




「待ってて、すぐ戻るわ」




そういって、部屋を後にする。


部屋の前に居たのは龍だった。


龍「俺が行く」

「私が受けたのよ、私が行くわ」

龍「でも、お前…っ」



心配してくれてるのかしらね。

何もないようにするから。

二人に近付かないように仕向けるだけ。



「大丈夫よ、信じて」



すると悔しそうに仕方なく分かってくれた。


龍「気を付けろ、あいつもただ者じゃねぇ」


それは雰囲気と話し方で何となく察した。

気を引き締めていかないと。

あいつも、というのは気になるが今はそれどころではないの。

本人は無意識だろうから。

聞いてないフリをするわよ、龍。




「えぇ、じゃあ何かあったらよろしくね」