そう、将雅はグランドに入らない。
私の護衛を頼まれてるの。
大丈夫。
みんなから見える所にいるから。
なんて言っても、聞く耳持たず。
龍と隼人の意見で護衛を付けられた。
何だかんだで将雅ともう一人。
瑠樹(るき)
彼も時期幹部候補でつい最近まで病院に入院していた。
私が光龍に入る少し前に怪我をしたらしく、顔を見るのは瑠樹が退院してからなので2,3日前に。
瑠樹は私のことをみんなの話と写真だけで知らされたらしく、
みんなが認めた姫を早く見たい!
という何とも不思議な理由でリハビリを死ぬ気でやったとか……。
瑠樹「俺ら、あんま走るの得意じゃないんスよ」
「ご謙遜を…。私からしたら早すぎるくらいよ」
将雅「でも、総長たちには足元にも及びませんよ」
「え?うそぉ」
瑠樹「見ててください、100m走なんてシャレになりませんから」


