闇の向こう側で~あなたの光を~



ほんとに復活するかしら?


龍「気になるなら実験してみろよ」


実験って……。

でも気になるのは事実……。


だから………。



……ごめん、優悟。

一瞬だけ実験台になって下さい。




「優悟」

うるうるの目を私に向けた優悟はまるで犬のよう。

仔犬ではないけど。



「優悟もかっこ良かったわよ」



すると、勢いよく立ち上がり

「よーしっ!次も頑張るぞ~!」

なんて言ってる。




周りの人は笑いながら優悟を見ている。








みんなの視線が優悟に向いている中、龍は苦しそうに顔をしかめていた。



そう。

理由はおそらく、私が思っていることと同じ。



優悟は仮面を被っている。

本当は、あんなお馬鹿キャラではないはずなの。

クールで人をよく見ていて気が利く。

それゆえ、疲れてしまう。



私は彼をそんな人だと思っている。