闇の向こう側で~あなたの光を~





結局、先生に幹部が直談判して私はチアに出なくてもよくなった。


あの日の後、すごく怒られてしまい、説教が終わった頃には足は痺れまくってしまった。



そして、体育祭。




紫音「みーうー!!見ててね~♪」


今から紫音と陸、海、優悟は100m走に出る。



遠くから大きな声で叫ぶ紫音。

隣の龍は他人のフリをしている。


ちなみに今は龍の隣で観戦してる。







先生「位置について、よーい、パァンっ!」



「龍、紫音が走ってるわよ?」


龍「あぁ、転けたりしねぇかな」


「ちょっと龍……」


龍「転けたら面白いのにな」





龍の願いは叶わず、紫音はブッチギリの一位だった。

海と陸の番だ。


ピストルと同時に走り出した二人は同じくらいの速さだ。



でも……。


ドテッ。

あぁ~あ…………。



海が転けちゃったわね……。