闇の向こう側で~あなたの光を~




「居てはいけないことくらい分かってる。


だけど、目的を果たすために
私はまだここにいる。


それまで私は誰にも屈さない。

私の大事なものは誰にも傷付けさせない」




私はもう誰も失いたくない。

もう誰にも傷付いて欲しくない。






「分かってんなら消えろよ!!」

「言ったでしょう、目的を果たすためと」




彼等には見せたくない私の素顔。

光龍の下にいれる今はやりたくなかった。



目の前には顔を真っ赤にした女たち。

彼女たちの拳は私に向かってきてる。



もう、仕方ないのかも知れない。





私はゆっくりと構えた。



相手に殴られるなんていや。

彼等に心配をかけてしまうから。



そして拳を手のひらで受け止めた。