闇の向こう側で~あなたの光を~



しばらくすると、龍が降りてきた。


龍は真っ直ぐこちらを向いていて

私は直視出来なくて下を向いてしまう。


龍の瞳は綺麗だから、
たまに自分とは程遠い存在なんだと思う。


龍「……美海……」


「わがまま言ってごめんなさい」


すると龍は、何も言わず私の手を優しく掴んで外に連れて行く。




バイクが置いてあるとこまで来ると、

ヘルメットを渡して着けてくれた。




私をバイクの後ろに乗せ、

「しっかり掴まっとけ」

それだけ言うとゆっくりと進みだした。


振り落とされないように腰に手を回して背中越しに龍の体温を感じていた。










しばらくして、バイクが止まった。