将雅「そこに座っててください、
すぐに飲み物持って来ますから」
そんなに気を遣わないで欲しいというのは私のわがままなのかしらね。
もっと友達のように接して欲しい。
姫とかそういう立場で扱わないで欲しい。
……今日の私はなんて自己中心的なの。
「将雅、ちょっと外に出たいんだけどダメかしら?」
すると、将雅は何かに取り憑かれたようにビシッと固まった。
まわりにいたしたっぱの皆も一緒に。
将雅「………美海さん、それは俺達の判断では………」
「…そう、無理言ってごめんね」
それはそうよね。
彼等は光龍の下の子達。
考え方を変えれば龍達の部下にあたる。
上の指示がなければ、私、光姫を勝手に外出させることなんて出来ない。
よほど悲しそうな顔をしてたのか、
颯が「俺、龍さんに確認してきます!」
と言って出ていってしまった。


