何も触れて欲しくないんでしょうね。
こちらに話し掛けるタイミングをくれない。
それなら、無理に聞かない。
嫌なら、無理強いはしない。
紫音「アイス食べたいな~♪あ、パフェでもいいなぁ。ねぇ、美海ちゃんは何がいい?帰りに繁華街に寄ってもらお?買い物もしたいなぁ~♪」
無理に誤魔化さないでいいのよ。
分かってるから。
聞かないから。
「紫音…」
紫音「んっ?」
「もう、いいの」
紫音「……!」
紫音の頭をゆっくり撫でる。
落ち着いて
何も怖くないから
紫音は私に甘えるように腰に抱き着いた。
紫音「…ありがとう」
小さく聞こえた¨ありがとう¨は何に対してなのか、それは紫音にしか分からない。
もしかしたら、紫音自身も分からないのかもしれない。


