闇の向こう側で~あなたの光を~



何も触れて欲しくないんでしょうね。

こちらに話し掛けるタイミングをくれない。





それなら、無理に聞かない。


嫌なら、無理強いはしない。






紫音「アイス食べたいな~♪あ、パフェでもいいなぁ。ねぇ、美海ちゃんは何がいい?帰りに繁華街に寄ってもらお?買い物もしたいなぁ~♪」



無理に誤魔化さないでいいのよ。

分かってるから。

聞かないから。



「紫音…」


紫音「んっ?」


「もう、いいの」


紫音「……!」




紫音の頭をゆっくり撫でる。




落ち着いて

何も怖くないから





紫音は私に甘えるように腰に抱き着いた。



紫音「…ありがとう」



小さく聞こえた¨ありがとう¨は何に対してなのか、それは紫音にしか分からない。

もしかしたら、紫音自身も分からないのかもしれない。