不思議ね、すぐに行動に出ると思ったけど。

彼女達もそこまで馬鹿ではないみたい。



その後も何事もなく練習は終わり放課後になる。





龍「どうだった」


帰り、いつも通りの車内は龍の主語のない一言から会話が始まった。


たぶん、チアの練習のことを聞いてるんでしょうね。


「そうね、普通だったわ」




そう、普通だったのだ。

怖いくらいに。

痛いほどの視線はある。


でも、ただそれだけ。

いつものこと。





陸「美海……?」


「あ、ごめんね」


なんでもないと伝えるように笑って見せた。