闇の向こう側で~あなたの光を~


海「大事なものなんでしょっ!?

俺なんかよりコップが……!」



いいのよ……。



海「大事なもの、壊したんだよ…?」



大事なのはコップじゃない。

今、大事なのは……



「海が大きな怪我をしてなくてよかった」


海「え…?」


「今、大事なのは……みんなだから。

コップはもう思い出。

思い出にずっとすがってたのは私。

もう前を向くように努力するわ。

まだ時間はかかりそうだけどね」


海「うん………。美海、ごめんね」



こんなに素直なんだもの。

みんなは。




私も見習わないと。



「海、消毒しましょうか」


海「うんっ」