闇の向こう側で~あなたの光を~



プルプルプルプル~♪



「電話…。俺か」



美海を離すと一瞬、美海の瞳が揺れた気がした。


一瞬だから確信がなくスルーして電話に出る。



電話は優悟からだった。



「もしもし?」


『あ~、龍~?』


「あぁ。なんかあったのか?」


『いや~、帰りが遅いから

なんかあったのかなって思って』


「あ、わりぃ。

今、美海ん家居るんだ」


『………はっ?』


「いや、だからな、今美海ん家………」


『はぁー!?!?!?』





美海「うわっ。その電話、優悟?」


「あぁ」




声が大きすぎてキッチンでお茶を入れてた美海にまで聞こえたみたいだ。

ビックリしたな。




『ちょいっ!!龍!!

おまっ!何してんの!?』


「家にお邪魔してる」



『みんな~!!

龍が美海ん家に侵入した!!』




電話の向こうで会話するのか?

おい。




紫音『それほんと!?』

海『嘘だろ~!?』

優悟『ほんとだって!!』

慎『んじゃ、美海、危なくね?』

陸『美海が……』



優悟・紫音・海『龍(くん)!!動くな!』



「……は?」