彼の友達が言った。

「なんで俺らが居たかわかる?」

わかるわけないじゃない。
だって彼は1つ上の先輩で。
私は何も知らないわけで。
彼の友達は

「あいつがね、『俺が振ったらあいつ多分泣くから。あいつの泣き顔見たくないから。だからお前らが居て、あいつ笑わせて?』って言ったから。」

「あいつ心配してたよ?君のこと。」

そんなこと言わないで。
まだ、もっと好きになってしまう。
でも私はまた嘘をつく。

「大丈夫ですよ、ほら。」

そう言って笑った。
泣きながら。