家の前まで来ると 玄関に灯りがついていた。 ママ、帰ってるんだ… 「ただいまぁ」 私は独り言のようにポツリと呟き リビングへ向かった。 「おかえりなさい!遅かったわねぇ、何してたの?」 ママは何事もなかったのように聞いてきた。 ふとママを見ると さっき見たオシャレをしたママはいなかった。 いつも通りすっぴんで髪も雑にあげられていた。 アタシはさっき見たものは アタシの思い過ごしだったのかなと思った。