私の声がでていたらしく、

その声に気づいた陸くんが、私にむかって、手招きをした。

私は、それでも自分だということに納得できず、
自分を指さして、首を傾げた。

すると、陸くんは小さくうなずいた。

そして、ようやく自分だということを確認した私は、机に足をぶつけながら立ち上がった。

その時、美佳子ちゃんは、なにがなんだか分からなくなっているらしく、口をぱくぱくさせていた。そして、同じくクラス全員が、美佳子ちゃんと同じ顔をしていた。