ガタッ

急に音がした。

「泣いてるの?」

そこには、カウンターの中にいつの間にか入ってきた陸くんがいた。

「きゃ、なんでここに」

「なんでって、まわってきたから?....ね、俺のことすきなの?」

私の顔をのぞき込みながら、聞いてきた。
私は、静かに頷いた。