屋上につくと、絋君の手が離れた。 真ん中の方へ座り、こっちにおいで。と言うかのように床をトントンと叩いた。 絋君に、触れたい。 「っ!?」 私は、バカだなぁ。 付き合ってもいないのに。こんなの、ダメなのに。 座っている絋君の前に行き、胸に顔を埋め、抱き締めた。 「雪乃……?」 「……好き」 ……え?何言ってんの、私。 意識とは違う言葉が口からこぼれた。