嘘でも、こんなことを言いたくなかった。
「あぁ、ああ!お義父さんが優しくしてやるからなぁ!」
嬉しそうにニコニコしながら私の話を信じきった。
あと、少し……。
「それでね?私はもうお風呂入ったけどね?お義父さんまだでしょ?」
「あぁ、そういうことか。お風呂入ってからやりたいよなぁ!」
「うん。そしたら、いっぱいして?」
「わかったぞ!すぐに入ってくるからなぁ!」
お酒が入ってくれてて、ホントによかった。
お風呂に向かいシャワーの音が聞こえたのを確認すると、私は急いで家を出た。
玄関に置きっぱなしにしていた学校のバッグを持って。


