「んじゃもう嫌いー」



うそっ。そんなのやだよ。



どうしてこんなことを思うんだろう。男の子苦手だったのに。



「絋君……」



嫌われたくない、と思い名前を呼んでいる自分がいた。



「うんっ。雪乃」



また柔らかく笑う絋君。そ、それより、雪乃って!



ドキッ



またドキドキした。



どうしちゃったの、私……?