それからどのくらい経っただろう。 外は暗くなり、月の光が部屋のなかを照らす。 「雪乃……」 「ん?なに?」 「お腹空いた……」 ぷっ。 さっきまで泣いてたのに! まったく。絋君らしいと言うかなんと言うか。 「ご飯、作るね」 リビングへ行き、冷蔵庫を開けた。 あ、ハンバーグにしよう。