「お義父さん……」 昔の面影を残しつつ、所々に白髪がある。 少し、老けたね。 「雪乃……」 「お義父さん。私と、縁を切ってください」 「雪、乃?」 ずっと言いたかった。 私の繋がりを断って。 もう、家族やめて。 赤の他人になって。 でも、会うこともできずに戸籍上は家族をしていた。 「雪乃。お義父さんのこと、嫌いになったか?」 悲しそうに俯きながら言う。 ごめんね。そんなことされたって、情けはかけられないよ。