―――――約束の14時。 う、わ……。 どうしよう、緊張してきた! 今にも飛び出しそうな胸を押さえ、校門前に立つ。 下校している生徒もいれば、部活をしている生徒もいる。 絋君も、緊張してるのかな……。 ふとそう思い、絋君を盗み見る。 ドキッ その顔はどこか怖く、どこか優しく、 緊張が飛んでいった気がした。