「えー?じゃあ俺が案内したげるー!その人の名前は?」 私の肩を抱き尋ねてくる。 その瞬間、背中に寒気が走り、だんだんと震え始めた。 こんなことしてる場合じゃないのに! どうしても体が言うことを聞かない。 動きたい。離れたい。 頭では考えられるのに。 「で?その人の名前は?」 顔を近づけ聞いてくる。