本当は誰よりも




『終わったか?』


『えっ、あっ、あと少しです。』


『眉間。』


『はい?』


『声かける前、眉間にシワ・・出来てたぞ。』


眉間を人差し指で叩く。


『あっ・・』


『振られたからって、そうへこむな!』



私の頭を課長の大きな手で優しくポンポンと叩く。



『・・・・・・』



『橘??』



黙り込む私を不思議そうな顔で覗きこむ黒崎課長





『・・・課長・・・私の話聞いていただけますか?』



『・・ああ。』