君想歌

思った以上に。

心の傷口は深かったらしい。


ひらひらと意味も無く顔の前で
手の平を動かし改めて実感した。


そうと言っても。

稔麿の死から逃げるのは
絶対にしたくない。

忘れたり、しては駄目なんだ。

色褪せない記憶は和泉に
罪の意識を与える。

でも逆に。

共に過ごした日々があったから
今の自分がある。


簡単に言えば、
過去があるから今がある。


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