だけど…… あのひとはしつこかった。 「ナツ、待ってくれ!!」 夜の闇のなかで、彼は何人もの友だちといるのに……あたしを走って追いかけてくる。 「もうやめて!!!! 来ないで!!!!」 あたしは叫ぶ。 ああ、なんて……なんてあたしはツイていないんだろう。