そして。 あたしと裕也は、美容院にやって来た。 ホントに街のなかにある美容院で、外観も内装もオシャレで、思わず怖じ気づいてしまうくらい素敵なところだ。 まだ開店前なのか、お客さんはいない。 「裕也! この子がウワサの夏樹ちゃんか!?」 入り口からお店に入ってすぐ、若い男のひとが裕也に話しかけた。