《佑斗side》 「てか、なんで熱があるって 気づいたの?」 涼が不思議そうに聞いてきた 別に確信があったわけじゃないけど なんとなくいつもより顔色悪かったし なんか元気ないし 「なんとなくかな?」 「へぇ…、なんとなくで見分けるのも すごいと思うけど」 「オレ、観察力いいからさ」 「そう……だね」 「じゃぁ、鐘なるから戻る」 「じゃーなー」 隣がいないとつまんねぇな…… いつもより静かで妙に嫌になる