「痛い痛い痛いーっ、ストップ、ブレーキ、駿太!!」



自転車が止まり、駿太が振り返った。


「やっぱダメ?…って渚、がに股!ちょ、なにそれ!ごめ、笑…」


「ひっどー駿太!誰のせいでこうなったと思ってんの!」


「ごめんって」


普通に笑う駿太に、怒りがふつふつと沸いてくる。


だって、だって、あんなの…


「初めての女の子にするもんじゃない!

なにがテクニックよ!!」


「だって、あんな状況で理性飛ばない方がおかしいだろ!」