「幾らお前でも、道場の覗き見は厳禁だぞ。お前は夕城流の人間じゃないんだからな」

「あ、ご、ごめんアル」

「まぁいい…で、何だ?」

やや呼吸を乱したまま問い掛ける瑠璃。

「えとっ、あのっ」

上半身裸の瑠璃の姿に少々照れながら。

「皆で学園の中庭でバーベキューするアル。もうお昼だし…」

「昼?そうか…もうそんな時間か…」

額の汗を拭いながら瑠璃は呟く。

「瑠璃もどうアルか?学食のオバチャンからお肉たらふく分けてもらったアル。早く来ないと、シンと龍之介と霸龍闘ががっついてるからなくなっちゃうアル」

「…悪いが、俺はいい」

再び柊を正眼に構え、瑠璃は鬼龍に背を向けた。