フゥフゥと息を荒げるほどに精一杯ツッコむシン。

「まぁまぁ、落ち着くアル、シン」

鬼龍が宥める。

「それにしても…」

瑠璃の手にする手紙を、孔雀が覗き見る。

「何だろうね、この天神学園寮の指定の部屋って…この部屋番号、誰の部屋かな?」

「瑠璃一味の中には、寮住まいの人はいないから分かりませんね」

咲花も首を傾げる。

「まぁとにかく」

めのうがポンと手を叩く。

「放課後に皆で行ってみようよ、理事長の誘いなら危ない事はないだろうし」

「んだ!みんなでお出かけするだ!」

シルヴィが元気よく挙手した。