瑠璃一味のお戯れな学園生活

現在咲花のクラスは、図工の授業中。

本日はクラスメイトの人物画を描こうという授業だ。

「ズコーって何だか？」

「うーん、ちょっとシルヴィちゃんには難しいかなぁ」

咲花が苦笑い。

シルヴィには人物画に拘らず、好きな絵を描いてもらおうという事になった。

画用紙と色鉛筆を渡す。

「これで、好きなように描いてね」

「んだ」

コクン、と頷くシルヴィ。

元気のいい彼女も、しばし黙々と画用紙に向かう。

しばらくして、シルヴィの画用紙を覗き込む咲花。

画用紙からはみ出るくらい、元気丸出しの絵が書かれている。

まぁお世辞にも達者な絵ではないが。

クスクス笑うクラスメイト達。

「シルヴィちゃん、何描いたの？」

「ごしょがわら」

ドヤ顔で鼻息を荒くするシルヴィ。

異世界のドラゴンに語り継がれる五所川原文化。