ま、とりあえず他の生徒達と合流し、ホテルでまったりする瑠璃一味。

帝難リバーサイドホテルという、まぁそこそこのホテルだ。

「それにしても」

リーダーの瑠璃の部屋に一味全員が集まる中、シンが不満げな顔をする。

「何だったんだあのジャックって奴。『俺が何者か知ってるか』なんて訳の分かんねぇ事言うし、咲花には詰め寄るし、変な刀抜いて襲いかかってくるし」

「しかし太刀筋はなかなかのものだったぞ…流派流儀というよりは、我流の荒々しい剣術だったな」

瑠璃が腕を組む。

「少なくとも人間じゃねぇのは間違いねぇな…咲花の言う通り、人狼の血筋なのかもな」

龍之介がポンと咲花の頭に手を置く。