瑠璃一味のお戯れな学園生活

「折角見つけたと思ったのに…答え…」

少し不服そうに呟くリィ。

「いいじゃんか」

逆にシンは楽しげだった。

「そう簡単に父様と同じ場所に立てる筈がないさ。そんな簡単に辿り着けてもつまらないし、簡単に辿り着けないから、父様は尊敬できるし凄いんだ」

勇者フェイレイ=グリフィノー。

彼の背中に追いつくのは、この幼き少年達にとってはあまりにも遠く、長く。