黒いネックウォーマーに顔を埋めてそれを隠そうとしているのだろうけど、隠しきれていない。 今さら、何をそんなに照れることがある。 牧瀬はもう、私のことを好きじゃなくなったわけじゃなかったのか。 不思議な子だ、牧瀬は。 観察するようにまじまじと顔を覗き込むと、彼はまた、更に顔を赤くして、逃げるようにそっぽを向いた。 ・・・・変なの。 すたすたと足早に屋上を出る牧瀬になんとか追い付いて、私も一緒に扉を抜ける。 ばたん、と扉が閉まったのと同時に私の手は、彼のブレザーの裾にとまった。