すると、かな兄は意地悪く笑った。 「ふーん……?まあいいけど……」 な、なんか嫌な予感……! っていうか、そろそろ私を解放してー! さっきから距離が近いって! 「なあ、俺がいなくて寂しかった?」 「えっ……」 ───寂しかった。すごく。 「べ、別に寂しくなんかっ……!」 本音を言うのをためらい、つい強がってしまう。 私の悪い癖。 「本当のこと言わねーとキスするぞ」 はい?! 「ほら、早く言わねーと……」 そう言ってどんどん近づいてくるかな兄。