心臓の音を聞く。 「正直、あんま良くないね。」 「・・・そう、ですか。」 「なんかあったみたいね。最近立てなくなるほど苦しくなったのは?」 言うべき・・・? 「一咲ちゃん、いって?」 「・・・病院に来る前です。」 「そっか。たしか今日は試合だったのよね?」 先生が長い足を組み替えて聞いた。 「練習試合です。でも・・・3回しか投げてないし・・・」 「じゃあ、理由はわかってるみたいね?」 ・・・ 「先生に話してみない?楽になるかもよ?」