「柴原・・・まだ泣くな・・まだ終わってないぞ」


山本さんが呟いた。


柴原さんは泣きながら頷く。


「ヒロ・・・」


山本さんが起き上がり、再び僕の名前を呼んだ。


「お前らと・・・最後まで全力で頑張るよ・・・!」


「はい・・・」


僕の瞳に涙が溢れて来る。


山本さんは、僕に優しく微笑んだ・・・・










そして、


山本さん達はこの二日後に・・・


高校野球を終えた・・・


だが、




彼らは笑顔で去って行ったのだった・・・