マタタビをくれるだろうから、それに酔ってダラーンとする毎日はなんと素敵なことだろう。
「柴くんは、猫飼ってんの?」
「うん。ノルウェージャンフォレストキャット」
「ノル、ノルウェー……なんて?」
「ノルウェージャンフォレストキャット」
「あー、知らんわ」
「マオって言うねん」
そう言って大柴がニコリと笑う。
よほど可愛がっているのだろう。マオのことについて追求してほしそうに、目を輝かせてこちらを見ているけれど、それに気が付かないふりをした。
マオ。
可愛い名前。オスかな、メスかな。どちらでも通用する名前だと思う。
マオは、大柴の膝の上を占領して、こうやって毛繕いしてくれとせがんでいるのだろうか。
いいなぁ。
自然とそう思った。
マオになって、大柴の私生活を見てみたい。
いつも幸せそうな大柴。何も悩みなんてなさそうな大柴。
彼が、マオに構ってる時間を、わたしにくれたらいいのに。
