爽の手が私の頭を引き寄せる。

『んっ…』

触れるだけのキス。

だけどそれはすぐに、激しいものへと変わる。

唇を割って入り込んでくる熱いもの。

それが私の舌を絡め取り、

呼吸さえも奪い尽くす。

『そっ…う……はっ…』

爽「美海…」

うっすらと目を開けると、

目を閉じた爽がいて。

かっこいいなぁ…なんて思った。



チュッというリップ音をたて離れる唇。

爽「美海、明後日何の日だ?」

『あ、さって…?』

呼吸も整わないから、思考が働かない。

なにかあったっけ…?





あっ!

『クリスマス…』

爽「当たり」

よくできました、と頭をなでられる。

『私子供じゃないもん』

爽「子供だろ?」

『…爽のバカ』

苦笑する爽を睨みつけてみた。

爽「わりぃわりぃ。

んでさ、クリスマス予定あけとけよ?」

『?』

首を傾げた私に、爽は普段は見せない

無邪気な笑顔で、

爽「俺と過ごすだろ?」

と、言った。