美海の額にキスをする。

美「ん……。そ、う…」

お、おきた…か?

ドキリとしたが、目は瞑られたまま。

『寝言…か』

俺の名前呼んだよな。

夢でも、俺を想ってくれてるのかと思うと、

なんともいえない気持ちになる。

柄にもなく顔がにやけてしまった。



…そうだ。今のうちに。

俺は少しだけ身体を起こし、

近くの棚から

ラッピングされた箱を取り出した。

──俺からのクリスマスプレゼント。

指輪がかけられているネックレス。

今はまだ本物は渡せねえけど、

いつかぜってぇ渡すから。

受け取ってくれればいいな。