長いキスがやんだあとすぐに、

観覧車は下へと到着した。

美海の手を握って外へと出る。

『もう暗くなったな…』

さすがに冬だから真っ暗だ。

美「そ、う……」

さっきのキスで荒くなった呼吸。

赤く紅潮した頬。

あー…かわいいな…。

『わりぃ。止めらんなかった…』

そう言う俺に首を横にふる美海の手をキュッと握りしめる。

そうすれば、握り返してくる美海が愛しい。




美「あ…」

美海が前方を見て声をあげた。

それを不思議に思って振り向くと。