『ん…』

日差しが眩しくて目が覚めた。

目を開ければ目の前には爽の姿。

世界No.1暴走族“桜狼”の総長で、すごくかっこいい、私の好きな人。

この人の彼女だなんて、夢みたいだ…



実は、爽と付き合い始めてから、私と爽は毎日一緒に寝ている。

すごく温かくて、安心する。

『えへへ、好きだなぁ…』

なんだかふと衝動に駆られて、大きな身体をギューッと抱きしめる。

爽「ふーん…」

……あれ?

何だろう、今爽の声が…。

『幻聴かな』

爽「ちげーよ、バカ。起きてんだよ」

『そっ、爽!?』

起きてたの!?