「いいよ別に。本田さんとやれたから、 満足だし!」 本田さんっていうのは、向こうのキャプ テンさんの名前。 結果は結局引き分けだったらしい。 いつまでも戻ってこない私を心配した先 輩が試合を中断させてしまったから。 ……試合中まで私を気にかけてくれてた 事が嬉しいとか……。 今日の私、変。 「美姫が無事で良かった」 なんて微笑む先輩に、胸がきゅう、って 締め付けられるなんて。 顔が、火照るなんて。 認めたく……ないのに。 先輩と別れてから、家に入ると、そこに は山田君が居て。