「あ、あれは同期の男の子で……」
「ふーん。そんなとこだろうとは思って
たけど。……で、なんでその男の子の家
に、美姫はノコノコ入ってったの?」
「や、酔ってたから気付かなかったとい
いますか……」
しどろもどろになる美姫。
「あのさ、自分が女だってちゃんと自覚
しろよ、お前」
美姫をぎゅ、と抱き締める。
「女なんて所詮、男の力には敵わないん
だよ。いくら美姫が強くても──」
俺はそう言いながら、美姫を床に押し倒
す。
その拍子に、散らばるようにして乱れた
美姫の髪がどこか色っぽさを際立たせて
いて、脳の奥がクラリと揺れた。
「……こうやって簡単に襲えんだよ」
そう言った俺に、美姫はしばらくポカン
としてから、クスクスとわらいだす。
「やだなあ、私なんか誰も襲わないって
ば」
「……馬鹿。ムカつく」


