突然の感覚に驚いたのか、美姫が目をぱ
っちりと見開いた。
そのまま美姫が水を飲み込むまで待って
から、唇を離す。
美姫の酔いもどこかへ吹っ飛んだのか、
美姫は真っ赤になって狼狽えていた。
「な、何すんの変態!!」
「変態って……美姫の酔いを冷ましてあ
げただけだろうがよ」
「だ、だからってこんな……!」
水の口移しが、相当恥ずかしかったらし
く、まだぶつぶつと文句を言ってる。
それから美姫は時計を見てから立ち上が
った。
「どこ行くんだよ」
「と、とりあえず家に戻る!タクシーな
らまだ捕まるだろうし……迷惑かけてご
めんね!」
早口でそう言って、玄関に向かおうとす
る美姫の腕を掴んで、引っ張ると、美姫
は倒れこむように俺の腕のなかに収まっ
た。
「や、山田君……?」
「バーカ。帰すわけ無いだろ」


