親子の間にわだかまりを残すなんてそん なの駄目だ。 「きっと山田君、後悔する。今はそれで いいと思っても、いつか後悔する時が来 る」 「……」 「認めて貰いに行こう。私達の事」 山田君の目を真っ直ぐ見つめてそう言う と、山田君は少し表情を崩して。 「……ったく、美姫には敵わねーな」 困ったように、だけど肩の力が抜けたよ うに、笑ったんだ。 .