いつでもウェルカム!と両手を広げよう
とすると、私の胸のなかにやって来たの
は、スイではなく山田君だった。



山田君呼んでないし!

スイと山田君じゃ似ても似つかないよ!



すると山田君は、ジロリと私を睨んでか
ら、スイへと視線を向けた。



「スイ、あと三十分くらいしたら飯運ん
できて」



そんな山田君の言葉に、かしこまりまし
た、と頷いたスイは、名残惜しそうに私
を一瞥して、去っていった。



「……もうスイにくっつくの禁止」



二人きりになった途端、山田君がこてん
、と私の肩に額を乗っけてそう言った。



「美姫のカラダは、俺だけのものだから
。誰にも触らせちゃ駄目だ」



そう言うと、私の首筋に吸い付いてきた
山田君。



思わず逃げ腰になる私を、逃がすまいと
するように山田君ががっちりとホールド
した。



少し強く吸われて、鈍い痛みが襲う。