おおぅ……そんなもんなのか。



「つまりさ、俺とお前がヤっちゃえば、
俺は人間になれんの。つーわけで、頂き
ます」

「待てええぇぇい!!」



ガバッと覆い被さってきた山田君を慌て
て止める。



いくらなんでも、飛躍しすぎじゃない?



「ほ、他に方法ないの!?」

「ない。」



嘘だ!絶対あるでしょ!!



「美姫、ほんと大人しくして。時間がね
ーんだから」

「え、時間……?」



思わず、首を傾げた時。



「──お迎えに上がりましたよ、レオン
様」



突然、そんな声が聞こえてきて。



何かとそちらを見ると、今まで居なかっ
たはずの何かが、そこに居た。