はぁ……? 好きな人って死ぬ気で探すものじゃない と思うんですけど。 だけど山田君の目があまりに本気だった から、私は何も言えなかった。 「はぁ~……」 「どうしたんだよ、美姫。ため息なんて ついて」 ──翌日。 朝部活の時に、思わずため息をついたら 、先輩の声が聞こえてきた。 ため息もつきたくなる。 昨日のあの1日は、まるで現実じゃない みたいだった。 夢かとも思ったけど、起きたら山田君が 居て。夢じゃないことを悟った。