「こんなこともあるかと思って、チケッ トも用意してある!」 そう言って、二枚のチケットを取り出す 山田君。 「用意周到だね……」 ていうか行く気満々じゃんか。と、苦笑 いする。 まあいいか。今日は部活もなくて暇だし 、家に居てもやることないもんね。 「じゃあ、遊園地行こっか」 「おう!」 「山田君、お待たせー」 それから五分後、支度が終わって部屋を 出ると、壁にもたれ掛かっていた山田君 が、少しびっくりしたように目を見開い た。 「おお、はえーな……」 「そう?」